台湾ってどんなところ? 台湾の基礎知識

台湾は古い歴史と伝統を持った国であると同時に、電子機器などの最先端の技術でも世界をリードしています。
ASUS や ACER と言ったPCメーカー、また近年ではアップル製品の製造を請け負っていることで知られる鴻海(foxconn)なども台湾企業です。
台湾はいまも急速な経済的な成長をしていて、年々新しい文化や習慣が生まれ、めまぐるしく変化を続けています。

近年は、日本と同じように少子高齢化が社会問題となっています。
また日本と較べると、女性の地位が高いこともあり、職業を持ち独立した女性も多く、晩婚化が進んでいます。

台湾の一年

台湾では、日常は日本と同じ新暦(西暦)ですが、併行して今も「農暦」という旧暦(太陰暦)が使われています。
新年や中秋などの伝統的な節句は、農暦に基づいています。
もちろん、クリスマス(聖誕節)や母の日(母親節)など、西洋由来の行事は新暦が使われます。
またこの十年ほどに、日本と同じようにバレンタインデーも「情人節(恋人の日)」として定着してきましたが、一方で七夕(農暦7月7日)も「情人節」になっています。
同じように、正月新年も、新暦と旧暦と2回祝うので、日本人から見ると少し不思議に感じるかもしれません。

2月 旧正月(農暦1月1日)
・元宵節(農暦1月15日) ・ランタンフェスティバル
 湯圓と言う、日本のお汁粉のようなものを食べる風習があります。お正月気分が終わるのもこのころ。
4月 清明節 祖先を祀る日。お墓参りなどをします。
6月 端午節(農暦5月5日) 
・ドラゴンボートレース 古代の詩人・屈原にちなんで、粽子を食べる風習があります。
・卒業 台湾では6月が年度末です。夏休みを挟んで9月から新学期が始まります。
9月 中秋節(農暦8月15日)
 お月見。この日に屋外で焼肉をするのが近年の流行になっています。
10月 国慶節(10月10日)
 建国記念日。十月十日なので「雙十節」とも呼ばれます。

台湾の主な地名

台北
台湾の首都。台北市と新北市を合わせた人口は約700万人。
四方を高い山に囲まれた盆地のため、湿度が高く、雨も多い。
市内は、MRT(電車・地下鉄)の整備が進んでいて、年々便利になっています。

台北には、台湾を代表する次のような建造物などがあります。

  • 中正紀念堂(蒋介石総統を祀る廟。園内は先年「自由広場」と改名されている)
  • 総統府(日本時代の総督府)
  • 101大樓(高さ509m の高層ビル)
  • 故宮博物院(国民党が北京など中国各地から台湾に移した歴史的文物を収蔵)

基隆
「キールン」の名で知られる、古くから栄えた港町で、近年でも世界有数のコンテナ量があります。

新竹
コンピュータをはじめ精密電子機器の工場やIT関連の企業が多く、台湾のシリコンバレーと言われています。

花蓮
台湾東部の都市。台湾は国土の中央を急峻な山脈が縦断していて、とくに東部側は平野が少ないため大きな都市がありません。
花蓮の近くには、断崖絶壁の続く景色でしられる太魯閣(タロコ)渓谷があり、有名な観光地となっています。

台南
台湾の古都とも呼ばれ、近代になって台北が首都になるまでは、台湾の中心都市でした。

高雄
台湾第二の都市。近年、高速鉄路(HSR)が開通し、台北-高雄間を約1時間半で結んでいます。 この高速鉄路には、日本の新幹線の車輛が採用されています。

澎湖(ほうこ)諸島
台湾本土から約50キロ沖に位置し、小さな島まで含めると約90からなる群島です。風景の美しさから、近年は観光地化も進んでいます。

日月潭
台湾最大の湖。観光客も多い景勝地として知られています。

玉山
標高 3,952m の台湾最高峰。日本統治時代は、富士山より高い山という意味で「新高山」と名付けられていました。

地理・気候

台湾の国土面積は、日本の九州と同じくらいで、人口は約2300万人。
国土の中央を4000m級の山脈が縦断しているため、平野部は少なく、また峻険な山脈に遮られているので、東西を横断する交通路は限られています。

気候は亜熱帯〜熱帯に属します。
とくに台北は盆地のため夏は蒸し暑く、また冬には雨が多く、さらに大陸からの寒気で強風が吹くので、亜熱帯気候とは言え1月〜2月にはコートなどの防寒着が必要です。

民族・言語

民族構成としては、1945年の日本統治終了後に中国から移入した中華系の人たちと、それ以前からいた中華系の人たち、また原住民と呼ばれるタイヤル族・アミ族など台湾土着の少数民族の混成です。いまでは混血も進んでおり、明確な区別がなくなってきている部分もあります。

公用語は中国語(いわゆる北京語)で、中国の普通話と同じ言語です。その他に台湾語(福建方言の一種)・客家語などが話されています。
中国語の発音はほぼ同じですが、中国では簡体字が使われるのに対し、台湾では伝統的な繁体字(日本の漢字でいう旧字体)が使用されています。

また、近年になって日本製品や日本のドラマ・マンガなどの影響もあって、日本語の表現が流入しています。例えば日本語の「苦手」、「元気」、「人気」など、従来の中国語になかった単語などが新しく定着したりしています。

歴史

1644年、明朝の滅亡後、中国大陸は清によって制服されました。
明朝の再興のために戦っていた鄭成功は、1661年、当時オランダ人が入植していた台湾島を本拠地とします。
オランダ人が入植していたころの遺構は今も残されています。また、鄭成功が拠点を置いたのは現在の台南市周辺で、近代に台北が首都になるまで、台南は台湾の主要都市として発展することになります。
鄭成功の死後、1683年には台湾島も清朝の領土となりました。

1895年、日清戦争で日本が勝利したことによって、台湾は日本へ割譲され、日本の統治時代が始まります。
1945年、太平洋戦争で日本が連合国に降伏したのにともない、台湾は中華民国へと返還されました。その後、中国では国民党と共産党による内戦が続き、1949年、内戦に勝利した共産党が中華人民共和国を建国。国民党(中華民国)は台湾に移り存続することとなりました。
これがいわゆる「2つの中国」として、現在まで続いています。

台湾の食生活

台湾では、一般的な食生活の大半は外食です。一食の価格は、だいたい50〜150元。
日本では自炊するほうが、外食に較べ費用はずっと安く済みますが、台湾では外食の料金自体がそれほど高くありません。
自分で材料を買って料理しても、それほど大きな節約にはならないこともあり、毎日自炊する習慣があまりありません。
もちろん料理を趣味にする人は、日本と同じようにたくさんいます。

台湾の外食の特徴的な点は、時間帯によって営業している店が違うことです。
たとえば早點(朝食)の店は、朝の時間帯のみしか開いていません。ここではトーストやハンバーガー、サンドイッチ、卵焼きなどをその場で焼いてくれます。
夜は夜市に行けば、深夜12時過ぎでも、滷味(煮物)、炸雞(鶏肉のフライ)などを食べることができます。
便當(日本語の弁当に由来)もありますが、台湾では冷めた白飯を食べる習慣がないため、基本的には温かい弁当です。

台湾のコンビニ

台湾の都市部では、日本と同じように、いたるところにセブンイレブンやファミリーマートなどのコンビニエンスストア(便利商店)が乱立しています。

取り扱っている商品も、日本のコンビニと大きな違いはありません。
買い物をした際に包んでくれるビニール袋は別料金になりますので、必要な場合は会計時に、袋が要ると店員に伝えないといけません。

コンビニに限らず、台湾の商店で発行されるレシート(發票)は、裏面に宝くじがついています。定期的に抽選して当選番号が発表されるので、番号が該当していれば、賞金と交換することができます。